食物のエネルギーを取り入れるとは

食べ物は、私たちの体になってくれるもの。

食べ物そのもののエネルギーとは、何でできているのだろうか?


愛情をかけて、作られた野菜は美味しい。

愛情をかけて、作られた料理も美味しい。

愛情をかけたら、美味しくなる仕組みとは何だろうか?

今回は【愛情のかけ方】を中心にブラウンズフィールド体験より「食物のエネルギーを取り入れる」にフォーカスしてお伝えする。


<目次>

①美味しい野菜

②愛情のかけ方 〜ブラウンズフィールドに学ぶ〜

③ブラウンズフィールドの暮らし

④丸いテーブルを囲う

④愛情をかけない状態とは?

⑤まとめ




①美味しい野菜

大切に育てられた野菜は美味しい。誰もが一度は経験したことがあるのではないだろうか?

「無農薬や自然農は手間がかかる」

この手間とは、気にかける。つまり、愛情をかけるということだ。

「食べ物」を頂くということは、そこにかけられた愛情も体に取り入れることになる。


愛情をたっぷり受けて育った人に出会ったとき、底知れぬ温かい優しさを感じたことはないだろうか?野菜でも人間でも、人はバックグラウンドにある愛情を感じとるのだ。


愛情をかけて、作られた野菜は美味しい。

愛情をかけて、作られた料理も美味しい。

愛情をかけたら、美味しくなる仕組みとは何だろうか?


今回は【愛情のかけ方】をブラウンズフィールド体験よりお伝えする。


ブラウンズフィールド

マクロビオティック料理家である中島デコさんが房総いすみ市で展開しているブラウンズフィールド。米、野菜、果物を収穫するのはもちろんのこと。味噌、醤油、酢などあらゆる調味料も自家製。ライステラスカフェ、蔵を改装したコテージ、『慈慈の邸』という宿泊事業やサスティナブルスクールWS、丸ごと体験など外部の人を受け入れる「暮らし」が体験できる場所。

どうしてブラウンズフィールドで【愛情のかけ方】が学べるのか。

それは、愛情のある循環の暮らしだからだ。普段から10人から20人ほどが担当部署に分かれて共同生活を送っている。


●農業部隊● 愛情を込めて食物を育てる

自分たちで栽培するため土や微生物と対話し、天気を読み水を撒き、日々様子を伺い収穫の日を迎える。


●母屋部隊● 愛情を込めてお料理する

少なくとも10人以上、多い時で20人以上の食事を毎日3食賄っている。


●CAFE部隊● 愛情を込めて提供する

お料理もデザートもVegan。旬のものを畑からその日に取る、採れたての新鮮さそのものをお食事として。玄米も毎日お釜で1時間半かけて、炊いたものを提供する。


●全部隊● ありがたいという愛情に手を合わせて頂く

みんなで一緒に、同じものを、同じ時に、頂く。そこでは想いも同調している。


「買う」ではなく、育てるところからスタートし文字通り食することで頂く、そして自然に還していくこの循環全てを体験できる暮らしがブラウンズフィールドにはある。


③ブラウンズフィールドの暮らし

具体的なブラウンズフィールドの暮らしとは一体どのようなものなのか?

それは「できる限り自然に暮らす」こと。これこそが愛情のかけ方の秘密である。


できる限り、自給自足。

できる限り、地球を汚さない生き方。

できる限り、頂き、棄てることがないよう努める暮らしである。


例えば、

・野菜は畑からとってくるのが基本

・米は稲から育て、乾燥、脱穀も自分たちでする

・枝豆や芋の収穫など、旬のものを育て頂く

・梅や豆などの季節仕事と保存食作りも欠かさない

・果物は季節のものを敷地内から、もぎ取ってくる

・麹から作るゆえ、味噌 醤油 酢 調味料も手作り

・レストランや家庭では捨ててしまうような部位もできる限り捨てない

根の端っこまで食べる。人が食べれない部分はヤギに食べてもらう。それでも残飯になるものはコンポストへ。びわの種は化粧水にする。フロス(布切れ)で極限まで汚れを落とし、洗剤は最終手段で極力使わないといったように、一昔前の暮らしのように感じるがそれこそ現代でも生きる生活の知恵だ。


④丸いテーブルを囲う

集団生活では各自が役割をこなすことで循環になっている。

野菜を育てる人、洗濯をする人、カフェ営業担当、外部受け入れオペレーター、宿泊事業担当、など。さまざまな一部となることで成り立っている。その結果、自分の毎日が成り立つのは他者の存在のおかげだと日々実感する。

このような暮らしのなかで最も、愛情の循環を感じる瞬間はいつだろうか?

それは【みんなで食卓を囲むときだ。】

同じ食べ物を同じように同じタイミングで取り入れることは体の中から同調していくことである。「有難いね。美味しいね」と微笑み合う顔は、同調そのもの。みんなで愛情を頂くご馳走は何よりも栄養になる。



⑤愛情をかけない状態とは?

〜ブラウンズフィールド体験から考える〜

●何をどうしたら愛情をかけたことになるのか?

できる限り、自然により沿う。できる限り、地球に負担をかけない暮らしを努める。

一見、自分以外のものへ愛情をかけているように見えても、他者と自分は繋がっていて「同じ」循環の中にいることへの気づきが得られる。


●愛情をかけないとは、どういう状態なのか?

もったいなく棄てる。生かしきれないものを、ごめんねの気持ちもなく投げ捨てる。

ほったらかし、やりっぱなし。そこに意識がない状態は存在の否定だ。

これは循環の愛情と全く逆の状態。他人事、自分には関係がなくどうでも良いという気の現れである。しかし、自分以外のものに生かされ循環している世界へ、不協和音を発生させていると必ず自分の命の水も濁らせることになるのだ。



⑥まとめ

人はバックグランドの愛情を感じる生き物である。

食するということは、食べものの与えられたエネルギーを取り入れることでもある。

頂くということは、自分の一部と成すことであり、循環のサイクルに生きている。

これらが、ブラウンズフィールド体験を通して学べる気づきである。













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