最新!今年のキューバ事情をお届け。
手続きって何が必要なの??治安や物価はどうなってるの?
どうしてアメリカと国交がないのに、キューバ人は米ドルを欲しがるの?
キューバの特殊な事情って何?二重通貨が廃止されたってどういうこと?
実はキューバの情勢は頻繁に変わりやすく、最新の情報もあまりネットで見かけることがない。「2023年夏」実際に訪れ目にしてきたキューバの「今」についてお話しする。
【目次】
①必須 手続き
②治安
③物価
④米ドルやユーロが重宝されるの?
⑤キューバの特殊事情
⑥まとめ
①必須 手続き
・ツーリストカード (・メキシコ空港での買い方・注意点)
・オンライン入国申請
・旅行保険加入証明書
Visaではないが、入国にツーリストカードがいる。それに加えて事前申請したオンライン入国申請またはプリントアウトしたものと旅行保険加入証明証も明示できる必要あり。
●ツーリストカードの買い方 メキシコシティ空港
要注意点 4つ
①所要時間は2時間見積もろう。
②350メキシコペソ現金を用意して購入。
クレジットカードの機械が故障して現金のみと言われることもあり、せっかく長蛇の列に並んだのに最後の支払いでまた並び直しという最悪の事態を避けるためだ。ちなみにメキシコペソはキューバ空港でも両替してもらえる。
③航空会社ごとにカウンターが分かれている場合がある。
チェックインとは別のドキュメント用カウンターはフロアも別の階である可能性があるため要注意して訪ねておこう。メキシコシティ空港は(Teminal1はICAM、Terminal2はAIFA)スペイン語ができれば問題ないが、英語のみだと苦労するので、コミュニュケーションの難しさも踏まえて時間にかなり余裕を持っておこう。
④日本のキューバ共和国大使館領事部で発行のツーリストカードが使用できないことがある。
米系航空会社を利用してキューバに入国する場合、ツーリストカードの書式に相違があるため、使用できない可能性があることを知っておこう。
●オンライン入国申請
申請は無料。所要時間は5分ほど。(2022年1月1日から必要)QRコードの記載された画面をスクショもしくは印刷しておき、いつでも明示できるようにしておく。
●旅行保険加入証明書
現地滞在中の「医療費をカバーする」という内容を証明する必要がある。保険証明書は必ずスペイン語または英語での提出。キューバはアメリカとの国交がないため、アメリカ資本の保険会社が適用させる保険は認めていません。
②治安
首都ハバナの治安は驚く程よい。
銃の所有、持ち込みは禁止な上に国民が賃金を稼ぐことが難しいためドラッグや銃犯罪などお金で買うタイプの犯罪に繋がるものが非常に少なく、ハバナ市内を夜21時の夜間に出歩いても問題ない。キューバ人の穏やかで明るい性格ゆえか強盗などの凶悪犯罪もほとんどない。とにかく明るく話しかけてくる国民性は微笑ましい。特に女性が一人で歩いていると「美しい」「わぁお」などの賞賛を1ブロックごとに5人からは浴びることになる。2階のテラスから投げキッスが飛んでくることもしばしばで、13歳の少年もBeautiful girlと叫ばずにはいられない。それが彼らのコミュニュケーションなので、重く受け止めず受け流そう。
③物価と二重通貨の廃止
8ヶ月で物価が4倍以上に。
マンゴーに至っては8CUP(キューバペソ)から50CUPなんと半年で6倍だという。
コロナ危機により抜本的な改革を押し出したものの経済は低成長のまま、コロナ危機に押されて制度廃止を断行した結果、物価が4倍以上に上昇した。しかし賃金はほぼ横ばい(キューバ人の公務員の平均給与は30ドル以下)で国民は貧しい身なりをしていることもしばしば。社会主義国であるキューバ政府が国民に保障する生活必需品の配給は遅配・欠配が目立ち、鶏肉やせっけんなど生活必需品は国営外貨店でしか購入できず高級である。低賃金者お年寄りむけへ食事補助もハンバーガーが80CUPで、とてもじゃないが有難いほどの援助には至っていない現状。二重通貨制度の廃止が発表された2020年翌日から自由市場の価格は4~5倍に上昇したままだ。
④米ドルやユーロが重宝されるの?
・外国に行きたくても、飛行機のチケットはナショナルマネーでは買えない。
これこそが、キューバ人がみな外貨(特に米ドル、ユーロ)を欲しがる理由だ。
キューバ国民がキューバから出るには米ドルにて飛行機のチケットを買う必要があるのだ。
しかしその米ドルはどうやって手に入れるのか?銀行は両替レートが非常に悪く、なけなしで稼いだキューバペソもこれっぽちになってしまう。そのため、キューバの一般市民が観光客に商談するのだ。銀行より良いレートで買うからドルを頂戴と。1米ドル=24ペソのレートが闇ドルレートは1ドル=50~60ペソと言われている。2004年には、ブッシュ(子)米政権(当時)による対キューバ経済制裁強化に反発したフィデル・カストロが米ドルの流通を停止しことの影響も大きい。
.キューバ人は買い出しに外国に行く。
個人で商店を営んでいることもあるが、その商品はどこから仕入れるのか?
限られた外貨を得ることのできる人達だけの特権なのだ。全米に約200万人の亡命キューバ人がおり、家族または親戚が米国にいるという人は送金のおかげでなんとか暮らしていける。キューバの人口は約1,100万人(現在は7000万人)。
キューバ人が外国に行く場合、ビザなしでいけるのはパナマとニカラグアのみで、この2国に仕入れにいく。どこの国からでもキューバに戻る際は大量の物資を運んでいることが多いため、チェックインカウンターで時間がかかることで有名である。
・空港タクシーは米ドルまたはユーロを支払い通貨が限定。
観光客から外貨を引き出したいためタクシー運転手たちは外貨を払う観光客を優先する。空港内のタクシー乗り場も明白で、空港出口降りてすぐ案内人がおりスムーズに拾える場所が観光客用だ。キューバジン用のタクシーは屋根もない道すがでしか拾えず、キューバペソで払いたい意向を伝えると断られると知っておいた方が良い。最初に交渉することが必須だがキューバペソで払うのOKしてくれるキューバ人向けのタクシーだと外貨の約50%OFF料金となる。
⑤キューバの特殊事情
インフラ整備は後回し
キューバにクラシックカーが多くある理由は?まるでタイムスリップとはどういうことなのか?
実際は50年以上の鎖国状態のようなもので、産業やインフラ、工場設備、居住建物の老朽化が著しいため、自動車も1950年代のクラシックカーだらけという状況になのだ。
実際に街を歩いていて目にする異常さは、道にゴミが溢れかえっていることで国民の生活インフラが整備されていないことがよく分かる。配給物資は十分出ないのに、政府は客の入らない新しい大型ホテルを建設し乱立している。
現状起こっている問題のところには、常に長蛇の列ができている。1つは「薬局」家庭でも学校でも薬不足なのだ。2つ目は「ATM機械」引き出すお金が入っておらず国民は困り果てている。国民は打撃をもろに受けている現状がある。結果、人口が流出する国となり11万人から7万人へと減っている。
⑥まとめ
2023年最も行きたい国ランキング1として、注目を浴びるキューバの現地事情をお伝えしてきた。コロナ危機で各国が影響を受けたわけだが、どのように過渡期を過ごしたのか、又その後はどう変わってきたのか。自国よりも変化が著しい国の現状を目にすることや、知ることは自分たちの生活を改めるきっかけにもなる。「人の明るさ」という抜群のプレミアムがキューバにはある。本当のキューバを知るきっかけにこの記事が役立つことを願っている。
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