生理という月一のお付き合いを、どのように過ごしているだろうか?
何十年という年月を重ねている子宮との相性はどうだろうか?
子宮ちゃんとお話しして向き合う機会は今まであっただろうか?
今回は「子宮内膜症は自分で治せる」駒形依子 著書からの「内容まとめ」をお届け。
ピックアップするものは一部であり、実践できる詳しい内容は著書で読むのがおすすめだ。
<目次>
●生理の悩みはある?
●生理痛がある?
●過多月経かも?と思ったら
●過多月経の原因とは
●冷やさない対策
●その他の対策
●子宮を知ろう
●響く先生の言葉
●まとめ
●生理の悩みはある?
生理痛はないのが当たり前
痛みがあると言うことは、子宮にも体にも負担をかけているということ。
少し休んだり体を温めたりすることで良くなる生理痛についてはそれほど心配はいらない。
生理とは内臓から出血
立派な内臓損傷。鎮痛剤を内服しながら仕事するなんて、本来なら言語道断。
痛みがなくても、生理中は出血していると言うだけで休むのは当たり前のこと。
まずは、きちんと休む
生理中は生理に集中して、ゆっくり休む。
それだけで、必要な血液とエネルギーが分散せずに、子宮に集まり子宮が温まる。内膜が剥がれて傷ついた子宮の収縮が早まり、ふかふかの内膜を作る準備ができる。嫌なことに使っているエネルギーは、今すぐやめる。そのエネルギーを、自分の体を立て直すために、受精卵へ受け入れのために使う。
●生理痛がある?
子宮内膜症の特徴
激しい生理痛。一日中寝込んだり吐いてしまったり、市販の痛み止めが効かなかったり、痛みで眠れなくなったりする。
生理痛の原因
子宮からの出血は収縮する力を強くしたり、収縮の回数を増やしたりすることで、必死に出血を止めようとすることで痛みが生じる。子宮が収縮することでしか出血を止めることができないため収縮がうまくいかなければ、出血する。
●過多月経かも?と思ったら
正常な経血量
1回の生理の正常量は平均37から43ml。多い場合でも140ml前後。
150ml以上は過多月経となる。
目安
月経カップ30mlラージサイズを4回程度。ナプキンをずっとつけっぱなしにしても、2枚あれば足りる位の経穴量が正常。3枚あれば余裕。(生理期間中に使う枚数)生理2日目で夜用の上ナプキンを12時間で交換しないと漏れてしまうのは、過多月経だ。
過多月経は毎月出産しているのと同じ
分娩時で300ml前後。過多月経の場合は毎月お産をして出血を繰り返している状態。
男性が400ミリリットル献血した場合、3カ月間は献血禁止。理由は、体が回復するのに最低でも3ヶ月は必要だと考えるため。血液が常に不足することで、体が慢性的な脱水やエネルギー不足になるのも当然。
●過多月経の原因とは
冷えから過多月経につながる
子宮が冷えると血流が悪くなる→細胞機能が低下する→子宮筋肉が硬く冷たくなる→酵素の働きが低下する→生理の際に子宮内膜がスムーズに剥がれない→深い傷を作る原因になる→細胞が深く傷つく→出血も多くなり過多月経につながる。
子宮が冷える原因
腸、膣、足先の冷えの積み重ね。
子宮は四方八方を腸に包まれているので、腸が冷えると子宮も冷える。
腸は人間の体の中で最も長く、面積が2番目に広い臓器。日本人の腸は平均で約1.5M、小腸は約6〜7M。内壁をまっすぐに広げるとテニスコート半面分位の面積になる。常に冷えているとしたら、当たり前だが、体は冷える。
●冷やさない対策
まずは腸を冷やさない
冷えた血液がお腹、腸、子宮に戻ってきてしまうことで、子宮が冷えるため。
足首、つま先も冷やさない
冷えたつま先を通るとき、血液も冷やされ、そのまま子宮、卵巣、腸も冷たくなる。
靴下を履いて寝ると、体の内側が冷えやすくなる。体内にこもった熱は、睡眠時に手のひらや足の裏から発散され、体温が調整されている。靴下を履くことで発散されずにこもってしまうと、体はその熱を覚まそうとして、冷やす方向へ傾き、結果、体が冷えやすくなる。
体が冷える食べ物と食べ方を避ける
①冷たい食べ物や飲み物、胃腸の温度が2度下がる。
②よく噛まないで食べることや過食も体を冷やす。
よく噛まず、食べ過ぎると、消化するために大量のエネルギーが必要になり、腸以外の場所をめぐる血液が少なくなる。血液が温かいため、体温が保たれているので、血液の巡る量が減ればその部分は冷えるのである。
●その他の対策
酵素に手伝ってもらう
生理のたびに不要になった子宮内膜組織を剥がす時も、酵素が働いている。酵素が最も働きやすい温度は37度前後。脇で測って36.2から36.6度位が適切。子宮内膜を抵抗なくすると剥がすには、体温を上げること。子宮の温度を上げる必要がある。
体を立て直す東洋医学の気、血、水
東洋医学では「健康な状態」は(気、血、水)この三要素がバランスを保ちスムーズに巡っている状態と考えている。三位一体であり、常に正三角のまま、大きくなったり小さくなったりする。水が少なくなれば、気も少なくなる。全体的に容量が少ないのであれば、どれかを補うと全てが増えていく。手っ取り早いのは水であり、電解質(イオン)が入った水分を効率的に摂取することだ。
<血>
・血滞 / 瘀血・・血の流れが滞った 状態
・血虚・・・・・血の質が良くない
子宮のある女性は、生理前の1週間、生理に向けて子宮に血液が集まるので、瘀血による症状が出やすくなる。肩こり、頭痛、腹痛、便秘、肌トラブルなど。
<気、血、水の流れをよくする>
体に溜まりに溜まった老廃物を流すことが大切。老廃物とは、便、尿、汗、二酸化炭素、経穴、感情などを表している。体に老廃物が溜まってスペースがない状態で何かを摂取したり、吸収させようとしても、負担になるだけ。まずは排出力をつけて、吸収できる体を作ることが大切。
<老廃物>
腸に便が溜まっていると、重みと重力が子宮にかかる。体感で言うと両肩に10キロのお米の袋を乗せた状態で腹筋運動している。生理痛は当たり前だがひどくなる。
便を毎日しっかり出す、それだけで必然的に生理痛も減る。便秘が良くなると栄養しっかり吸収できるようになり、腸が冷えにくくなり、経血が少なくなる、生理痛も改善される。
<筋肉を動かす>
必要な筋肉を動かして、体を温めることで、余分なものを排出しやすくして必要なものを取り込む。
●子宮を知ろう
子宮の感情
生理に向けて子宮に血が集まると言う事は、気も水も集まるということ。子宮も体もむくみやすくなるし、一時的に大きくなる。気が集まると言う事は、気(感情、エネルギー)も子宮に集まりやすいと言うことになる。
1ヵ月の間どのような感情ため込んできたかで、生理前に出てくる症状は変わる。毎日、イライラして解消せずに過ごしてきた場合は、イライラが子宮に集まる、凹むことが多ければ、それも強い症状として現れる。要は、感情を上から出すか、血液として下から出すかの違い。
生理前に出てくる感情は、この1ヵ月間、自分が抑圧してため込んだ感情である。
女性の体に必要な余力
妊娠という他人の遺伝子の異物エネルギーを受け入れることは体にとって本来は、負担でしかない。妊娠初期に見られるつわりは、東洋医学では(木逆)として捉える。2つの遺伝子が合体した受精卵の気(エネルギー)が、体に受け入れられるのに時間がかかり、体から溢れて、逆流している状態。自分のエネルギーでないものを、体から出そうとしている反応。それほど人は自分以外のエネルギーを受け入れることが難しい。 妊娠期間中、他人のエネルギーをずっと体内で育てると言う事は信じられないほどの奇跡であり、負担でもある。妊娠を希望する場合は、きちんと休むこと。自分のエネルギーを増やし、キャパを作る。そして1番重要な事は、生理の時にゆっくり、しっかり休むこと。
●響く先生の言葉
「あなたの願いはなんですか?あなたの優先順位はなんですか?」
「願いから子宮が置き去りになっていませんか?」
「願いを叶えるために、ひたすら祈っても、迷走しても、女子力を磨いても、体が動かなければ何の意味もありません。どれだけ意識高い系女子になったとしても、病院で寝たきりになったら、叶えたくてもかなわないのです。自分の優先順位を見極め、自分の心と体にちゃんと向き合って、自分を大事に生きることが先決です。感情も然り。見て見ぬふりをしないこと。いらないものを排出して、ちゃんと必要なものを吸収する。そのための体作りをすることが大事です。」
●まとめ
ずっと生理の悩みはあるのに「子宮と向き合う」ことが無かったとハッとしたら、今からでも遅くはない。卵一つ分ほどの大きさしかない子宮ちゃんがどれだけ、私たちの体を女性として扱ってくれてきてくれているだろうか。どれほど蓄積されたものをデトックスしようと頑張ってくれているだろうか。体の声はいつも囁かで、私たち自身が耳を澄まさないと聞こえてこない。しかし、そのどれもが私たちを愛しているゆえに出している声であることを忘れないでおこう。
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